ALTAIR

ALTAIR-図“アルタイル” は1954年( 昭和29年) 頃、板橋区の荒江光学( 現、(株)アイレ) の荒江泰吉により考案された、スイングバック式オートリバースミラーと呼ばれるクイックリターンミラーとペンタプリズム、そしてファインダー像を明るくするプラスチック製のフレネルレンズを搭載した35ミリ一眼レフカメラで、現在の一眼レフカメラの原型となるカメラであった。

シャッターを切るとミラーが上がり、ファインダーが暗くなる一眼レフの欠点であった「ブラックアウト」を克服したクイックリターンミラーと、正立正像で見ることが出来るペンタプリズムを搭載したカメラとして、発売されていれば世界初のカメラであった。
« アルタイル(図) 白澤章茂氏 作図

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ALTAIR-絵この技術は、一眼レフカメラの歴史的な観点から見ても貴重な開発で、『アサヒカメラ』昭和30年2月号に採り上げられている。 1954年( 昭和29年)、旭光学からクイックリターンミラーを採用したアサヒフレックス2B型が登場する。その機能はカメラ業界に革命をもたらしたといわれた。しかし、このカメラのファインダーはまだウエストレベル式であり、クイックリターンミラーとペンタプリズムという2つの技術を合体した“アルタイル” と同等の性能を持つ機種が出るまでは、1957年( 昭和32) のアサヒペンタックスまで待たねばならなかった。
« アルタイル(絵) 白澤章茂氏 作

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ALTAIR-模型荒江泰吉は現在の一眼レフカメラの原型であるクイックリターンミラー付ペンタプリズム搭載の一眼レフカメラ“アルタイル” を独自のアイデアで試作した。その際、ファインダーを明るくするフレネルレンズを削って作る技術を開発した。その技術を応用し、独自のコンタクトレンズの製造技術を開発し、その技術が現在も脈々と受け継がれている。
«(模型) 株式会社 松本精機 製作/所蔵 山際哲章氏 撮影

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荒江 泰吉 (あらえ‒たいきち 1915~2001)
荒江 泰吉 (あらえ‒たいきち 1915~2001) 東京光学機械青年学校で光学技術を学び、東京光学機械(株)で双眼鏡などの光学製品の製造に従事。すばらしい創造力の持主で、羅針盤指針の改良なども行った。
戦時中は軍属として、南支派遣軍に同行し、双眼鏡などの光学兵器の修理を行っていた。戦後は独立し、カメラ修理業を営み、一時は写真家を目指した。現在の一眼レフカメラの原型であるクイックターンミラー付ペンタプリズム搭載の一眼レフカメラ「アルタイル」を独自のアイデアで試作した。その際、ファインダーを明るくするフレネルレンズを削って作る技術を開発(設計は楢林氏)した。その技術を応用し、独自のコンタクトレンズの製造技術を開発した。

板橋区に縁のあるカメラ・双眼鏡関連メーカー (▼画像クリックで拡大 » PDF Download
板橋区に縁のあるカメラ・双眼鏡関連メーカー(サムネイル)

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